第三国無観衆試合



現在PM11時過ぎ・・・。子供達はとっくに寝静まり、部屋にいるのは私と妻だけ・・・。時計の時刻を刻む音が重い。

冷戦開始からすでに一週間以上が経過しようとしています。子供達の事を考えても、もうそろそろ限界でしょう。
・・・どのような結果にしろ、夫婦として一つの答えを出さなくてはいけません。

今日の昼間、妻に言っておいたのです。
「今夜はとことん話し合おう。」
妻もこれ以上子供達に迷惑はかけられないと感じて
いたようで、事態の収拾にむけての話し合いに応じる事と
なりました。

妻がテレビのスイッチを静かに切ります。
まさに決戦の時。「・・・それじゃ始めようか。」

話し合いはなるべく穏便に行なわれる予定ですが、
何が起きるか誰もわかりません。子供達に気づかれない
ように寝室から一番遠い子供部屋を決戦の地に決めました。
そしてお互いに言いたい事をぶつけ合うのです。かなりの長期戦が予想されるので飲み物(妻:ビール 私:ジンジャーエール)もたっぷり用意しました。

まさに日本代表より早く第三国無観衆試合の開始です。

時間にして3時間以上お互いの欠点から単なる言いがかりまでとことん話し合いが行なわれました。

ところがです。深夜3時を回ったぐらいから、妻の呂律が変になり始め、さらに1時間もすると完全に言っている事が支離滅裂で会話が成立しなくなってしまいました。


【AM4:45 妻が言った最後の言葉】
「・・・だからぁ。わたしはぁ(ため息)
むかしっから、二重(?)が好きっていってんのに、パパが毎回ぜんぶぅ、ダメダメって言ってんじゃん。」


・・・・・・・・・・・・。

今日は防災訓練の日だったので、そのまま寝てしまった妻に毛布をかけ、一人で朝食を食べて出勤しました。

・・・この日記を読んでくれた人から、「もっと大きな愛で奥さんを包んであげないとダメ。というアドバイスを頂きましたが、私以上に誰がこの妻をここまで大きな愛で包んでやれると言うのでしょう。


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